公益財団法人 奈良屋記念杉本家保存会

杉本家の歴史

江戸時代

1704年(宝永元年) 初代新右衛門生まれる
当家初代新右衛門(新八)は、伊勢国松阪の粥見村で、杉本八郎兵衛の六男として生まれる。

1717年(享保2) 初代、呉服商奈良屋勘兵衛方へ奉公
初代新右衛門14歳のとき、同地の西本願寺門末・教誓寺の了瑞に伴われて上京。
同じく西本願寺末門の順照寺(錦小路通烏丸東入ルより昭和61年、北区に移転)を通じて、門徒である呉服商奈良屋勘兵衛方へ奉公にあがる。
やがて、同家の親戚の奈良屋安兵衛のもとへ移り仕入方を勤め、武蔵国騎細(騎西)の店舗を任されるまでになる。

1743年(寛保3)8月5日 呉服商「奈良屋」を創業
別家独立をゆるされ、烏丸通四条下ルに、呉服商「奈良屋」を創業。
杉本家では毎年その日を「宿場入り(いわゆる暖簾わけ、分家する意味での「宿這入(やどばいり)」のことをさしている)」といって祝ってきた。
その後、初代は下総や常陸地方へ足繁く行商を重ねて顧客を拡大し基盤を整える。
2代新右衛門は、下総の佐原に初めての江戸店としての出店を構えた。
3代新左衛門秀明は、やはり、下総の佐倉にも店舗を構えるなど、関東地方での販路を定着させ、また店の作振定例を制定するなど、奈良屋繁盛の礎を築いた。

宿場入り
宿場入りの座敷床には、作振定例すなわち「定書」を掛け、「宿場入り道具揃え帳」一軸、道中差一振、祖先東海道中着五式、書付や古文書を入れた提げ箱、また伊勢国飯南郡の祖先の産土神である浅間神社に新しい鈴を寄進したときに譲り受けた古鈴、それに後に仁孝天皇から下賜された茶碗など、ゆかりの品々を飾り付ける。

1864年(元治元年) 元治の大火により、再建
大火で類焼。現在の主屋を再建。

明治時代

1870年(明治3)4月23日 上棟
上棟(棟札より)し、現在の杉本家住宅に。
当主は第6代新左衛門為賢、棟梁は菱屋利三郎。

平成

1990年(平成2)2月 杉本家住宅、京都市指定有形文化財に
建築的・文化的価値が高く評価され、主屋と土蔵3棟(大蔵・隅蔵・中蔵)が京都市指定有形文化財へ。
文化遺産の総体を崩壊、散佚から防ぎ、綜合的かつ恒久的に継承保存するべく、「公益財団法人 奈良屋記念杉本家保存会」を設立。

2010年(平成22)6月 杉本家住宅、重要文化財に指定

2011年(平成23)2月 杉本家住宅庭園(杉本氏庭園)、国指定名勝に指定

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